2014年3月26日

78回目写真投稿(青森3)

青森紀行-未だ見ぬ景色を求めて


3日目



念願の温泉
記載がなかったので、掛け流しではないと思ったんだが、どうなんだろうか。この青森旅行最終日にして初の温泉である、浅虫温泉。朝早くから日帰り温泉に入れることが事前の調査で判明したので7時過ぎに出発した。もう開いている時間ではある。

朝風呂とは気持ちのいいものだ、展望浴場らしく見晴らしも良い。程よく温まったところで上がって、熱りを覚まそうと自販機へ。なんと、Mountain Dewが置いてあるではないか!大阪じゃめっきり見ることも減ったこの飲み物であるが、この後何度も目にすることをこの時の私は知る由もなかった…。Mountain Dewは私の好物の飲み物なのだ。

(合皮の)ブーツをかつかつ言わせながら歩道を歩き、歩道橋を渡り、風景の写真を撮ってた人がいたら、それは多分私だったと思われる。
ファッションには疎い私だが、カジュアルなブーツがあっても悪くないかなと思った次第だ。

道の駅ゆーさ浅虫近くの歩道橋から青森市方面に至る道路を望む

同じ歩道橋から

しかし放っといてもあっという間に湯冷めしたのは言うまでもない。


メモリアルシップ
直訳すると、記念船。青函連絡船が引退して何年経っただろうか。今も人を引きつけて止まない、八甲田丸が青森港に鎮座している。否、陸地に座ってるわけではないので、浮かんでいると言う表現のほうがふさわしいか。

青森市方に戻る道中でやはりマクドナルドで朝マックを食べ、寝起きからMountain Dewしか入っていない腹を満たす。旅行の時くらいしか朝マックを食べる機会がないので、食べれるだけ食べておくというのが私の旅の流儀である。美食家では全くないので、現地のグルメを堪能したりするのはあまりない。そんなことはさておき、青森駅周辺で迷った。

「目的地が近づきました、音声案内を終了します。」だそうだ。しかし目の前に広がるのは青森駅前ロータリーで、路線バスが出たり入ったりしている。こんなところにメモリアルシップがあるわけがない。わからないので、右に曲がった。目的地からさらに遠ざかった。右折を何回か繰り返し、同じ所に出てきたので、直進してみた。

あった。


やっと会えましたよ、八甲田丸。
遺跡と同じく、意外と大きい。写真で見るのとでは大違いだ。

早速入館するとしよう。JAFの家族会員カードを提示して、50円引きで入れた。幸せである。
乗船口

台風で沈没した洞爺丸の模型
実に精巧に作られている
他にも何隻か模型が展示してある
客席(結構良いクラス)当時のままだそうだ

ブリッジから

ブリッジ
 激しい金属音を鳴らしながら1階まで降りると、線路が敷いてあった。
青函トンネルがなかった頃はこうして船に列車を載せていたらしい。手間がかかっていたんだろうなぁと思いつつ、順路をさらに進む。
機関室
馬鹿でかいエンジンを発見。

 馬鹿でかいとは書いたが、船の大きさに比べるともちろん小さい。小さいのが何個か連なって動かしていたんだろうが、船の規模に対してこれだけ?と言う感じは否めない。技術の発展はすごいものだ。

階段をあがると、乗船口に帰ってきた。
今度は誰か船好きの人と来たいと思う。船好きの人が私の回りにいるのかどうかは別として。

昼ごはんは有名(?)な後藤の焼きそばでも食べよう。大盛りがウリらしいが、朝マックを食べてしまったので並を注文。今度挑戦したいと思う。



水の青色、空の灰色




合浦公園から

同じく(中心やや左寄りに見える建物は浅虫観光ホテル)


雪がとにかく深い。合皮だろうとなんだろうとブーツで来て正解という結果に。
深さを測り忘れたが…こんな感じである


生還
公園で海を撮った後は特にすることもないからガソリンを浪費する前にもう空港に戻ってしまおうと考えガソリンスタンドに寄ってから超絶早めに空港に返却。(ホントどうてもいいのだが20リットル弱の給油で3000円ちょっと。3日間で250キロ超を走ったのでまぁリッター12、3キロといったところか。四輪駆動車の割には良い方の燃費かと。知らんけど。)

空港に着いたのは帰りの便が出る2時間くらい前だったかと。というか折り返し伊丹行きになる機材が到着すらしていなかったような時間だったと。追加のおみやげを買って、りんごジュースを飲んで時間を潰した。

しかし暇である。クラシックでも聴こう。

どれくらいの時間が経ったであろうか、ようやく搭乗の案内が流れた。名残惜しく青森を後にする。
いつかは知人と来たいと思いつつ、エンブラエル機で伊丹を目指す。ボーイングでもエアバスでもない機体に乗るのは初めてだったが、行きの伊丹ー羽田間で乗ったトリプル7よりも安定してて快適だった。まぁ気象条件は違ったんだがな。


また来るぜよ、青森。

ただいま、大阪。





それでは、また!

2014年3月25日

77回目写真投稿(青森2)

青森紀行-未だ見ぬ景色を求めて




2日目

旅の高揚
 旅行中というのは不思議と朝早く起きれたりする。お金を払って来てるので早い時間から動かないと勿体無いと感じるのか、お目当ての展示会がもうすぐそこまで来てることから気分が高揚するのか、どちらかなのか、その両方なのか。
そんな浮かれた気分はレンタカーを見て一気に現実に引き戻される。ワイパーを上げておくのを忘れるという痛恨のミス。
運転席側のみ除雪完了
なんて日だ!

とにかく鍵を開けて暖機運転をして、全体的に除雪が終わったところで朝ごはんを食べてないことに気づく。最寄りのマクドナルドで朝マックだ。
ホットコーヒーを飲めば、すべては元通り。コーヒーの力は偉大である。

白いネオンと-犬
 入場券が当選した、「日本の民家 一九五五年 二川幸夫・建築写真の原点」を見に念願の青森県立美術館にやってきた。ここの有名な写真としては、白い壁に三角形の青いネオンが光り暗闇に浮かび上がるというものだが、午前中である。そんなものなど光ってはいない。


光ってたらもっと綺麗なんだろうかと、青いネオンに思いを馳せながら入館する。展示会場が地下2階とは、設計主もなかなかの発想の持ち主だと思った。

招待券は実に気持ちが良いものだ。常設展もこれで見れるときた。最高ではないか。さっそく展示を見て回る。

「技術的には至らない写真もあるのだが」(的なニュアンス)by二川幸夫氏。
写真初心者だからか、全く気づかなかったな。それとも我らが尊敬する二川幸夫氏の写真だというフィルターがかかっていたからか。
日本家屋というのは、最近目にする機会が激減していて、この度の写真展はモノクロの写真ばかりで、新鮮ではあったもののどこか懐古的な気分に浸ることも出来た。自分が典型的な日本家屋に住んだことがあるというわけではないのだが。なぜだろう。
ノスタルジア。

わざわざここまで来た甲斐があった。しかし今度来る機会があれば閉館時間前後に来たいと思う。青いネオンを見に。


犬、というのは常設展の方だ。奈良美智氏による作品、悲しげな表情にどこかユーモラスな雰囲気が、とか書かれていたような気がする。



あとは…そうだな、特集展示されていた「生誕100年記念 小野忠弘-津軽に生まれた永遠のアヴァンギャルド」というのも興味深く鑑賞できた。ミックスメディア、と言うジャンルなのかガラクタのようにしか見えないものをキャンバスに貼り付けていくという作風であるが、これは某京都市立芸術大学作品展で見かけたのと似たようなもので、「これもれっきとした芸術なんだ」と改めて思い起こされた次第だ。



六甲おろし↔八甲田おろし

 こんなことになるなら行きも有料道路を使えばよかった。

こんなことを考えていても後の祭り、もうとき既に遅し。見晴らしが素晴らしい、なんて良い天気なんだろうと思っていると、みるみるうちに雪が深くなっていき、ホワイトアウトなんぞ初体験で動けない。
そう、現在向かっているのは、十和田市。
なんて良い天気なんだろう
みるみるうちに雪が深くなっていき
八甲田おろし(?)


自分の地元じゃ「六甲おろし」が有名なんですが。(東にずれてるけど)

しかし山の天気というのは実に気まぐれである。ホワイトアウトで見えなくなったと思えば、日が照りだしては雪に反射し眩しい。

何回かドリフトを体験し、ようやく除雪された道路に出たのは13時回ってましたかね。と言うか14時近かったですかね。雪道の運転は疲れます。非常に。しかし初めて(いや、前日を含めると2回目)雪道を走った割にはおおむね上手だったかと。そりゃもちろん地元の方たちには敵いませんが。


TAC
左手にポニー温泉を眺めながら、時間が有れば浸かって行きたいと思ったが予定が詰まっていたので、というか夕方には青森市内に戻らなければなかったので、諦めてスルーし、第2の目的地十和田市現代美術館に辿り着いた。

SANAA展、妹島和世氏と西沢立衛氏による建築作品の数々。個人的に気に入ったのは「ベツァレル・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・デザイン」だ。イスラエルの国立美術学校だそうで、精巧に作られた模型が実物を見なくともどんなものであるかを容易に想像させてくれる。模型というのは本来そういう目的で作られるわけだが。当然のことをもっともらしく書いて文字数を稼いでいるのだ。
それはそうと、写真を撮り忘れたが「金沢21世紀美術館」というのも機会があれば訪れてみたい。
ベツァレル・アカデミー・オブ・アーツ・アンド・デザイン(イスラエル)

西沢立衛氏のガーデンアンドハウス。ちょっと前に某デザイン系ウェブサイトのDezeenに掲載されていたのを思い出し見たことのある建物の模型を眺めるとやはり室内の螺旋階段は素晴らしいと思う。ウェブサイトで見た時も、螺旋階段が気に入ったのだ。























廊下(突き当りの部屋に西沢立衛氏の「ガーデンアンドハウス」他展示あり)
しかし、話と気の合う友人なり知人なり親族と訪れるのは良いことかもしれない。ここ(十和田市現代美術館)でも、向こう(青森県立美術館)でも、二人以上のカップルないしグループが目についた。ここでは建築家を目指しているのか、写真家を目指しているのかそれなりな機材を持った大学生と思しき男性グループと遭遇し、模型を眺めてはああでもないこうでもないと言いながら熱心に写真を撮っていた。一人の私は些か目立っていたようにも思える。カップル、といえば青森県立美術館の方で、身長の高めのお似合い(かどうかはともかく)の男女がそれなりの熱心さで二川氏の写真を眺めていた。共通の趣味というのも、大切なのかもしれない。

だが一人には一人の気楽さというのがあるので、一概にどちらが良いかなんて言えないのも事実である。


金の力
除雪って、素晴らしい。ただし費用はかかる。
しかしここは除雪が行き届いている。みちのく有料道路は、選んで正解だった。遠回りをすればお金をかけずに青森市内まで戻ることも出来たのだが、信号もあり時間がかかる。時間をお金で買うといった感じだろうか、快適な運転を楽しむことが出来た。


 まぁここらへんから雪が積もりだして轍のところくらいしか路面が露出していないようにはなるのだが…。それでも行きの道中とは大違いであることは誰が見ても明らかであろう。

写真の色からして寒々しい

市内へ帰還
無事に夕方に青森市に入ることができ、一安心といったところか。ちょっとした用事というか趣味とは別件のものを済ませ、某ローソンで夕飯と酒を調達し、坂上忍氏が犬のためのセカンドハウスを買うとか買わないかとかの番組を見ながらご飯を食べ、就寝しましたとさ。2日目の終わりである。

なぜ「世界の車窓から」が放送されていないのだ!

ふてくされながら眠りについた。明日は朝から温泉に行こう。


3日目に続く。乞うご期待。


それでは、また。

2014年3月24日

76回目写真投稿(青森1)

青森紀行-未だ見ぬ景色を求めて



1日目

初・東北
 本来であれば3月に入り雪解けのシーズンが訪れるはずだったのだが、どうもタイミングが合わず、降雪の中、青森空港に降り立った3月10日。

思えば青森空港の写真がない……。


伊丹発、羽田経由、青森行
 先方を飛行してる飛行機の遅れのせいで予定より10分ほど遅れて着陸した青森空港は予想より白く小さかった。
レンタカーを予約していたが、時間がなく珍しく焦っていたので「青森空港なう」ができず、凍えた手を暖めながらナビをセット:三内丸山遺跡。

青森空港有料道路は、有料道路だけあって除雪がしっかりとされており、初めての雪道走行だったにも関わらず、危なげなく運転することが出来た。
思ってたほど遠くなく、数十分で目的地に到着。



古からの歴史と自然の驚異
 第一印象は、「営業してんのかな?」


すいません、営業していました。
建物の規模と駐車場の広さとエントランスの豪華さからは想像もできないほど、人が居ない。人が居ないのだ。やはり3月の積雪の時期に来るものではないとの確信を改めて抱き直して、いざ入館。
受付の方がわざわざカウンターの中から出てきてくださって、案内を渡してくれた。若干感動したとともにどれだけ暇なんだと思ったんだが失礼に当たるので何も思わなかったことに。
入館料無料とは良心的である。

資料館が中に併設されており、中を覗くと翡翠の勾玉的な何かやら、かの有名な縄文土器やらが展示されており、歴史にほとんど興味が無い私でも面白いと感じたので、結構すごい資料館のはず。


そしていよいよ建物の外に出て、遺跡を見ようと思う。

建物と遺跡のある外部をつなぐトンネル


さて、遺跡はどこだ。


あった。
 大型掘立柱建物ってやつだろうか。積雪がすごすぎて遺跡がちっちゃく見える。単純に遠いからか。
しかしまぁ実際に目にすると、意外と大きく教科書で見るのとでは大違いだということに気づく。
現地に足を運んでこの目で見ることの重要性にハッとさせられたりもする。

という感じの、三内丸山遺跡だった。なにしろ閉館まで1時間ちょっとと言うタイミングで訪れたもんだから、駆け足になってしまうのも当然といえば当然かと。



最高速度への挑戦
 ホテルへのチェックイン予定時刻は19時に指定してあったので(別に早く着いても問題はないのだが)、続いて東北新幹線新青森駅へ向うことにした。
奥羽本線石江踏切より新青森駅


せっかくなので、入場券を買ってホームへ。

お分かりだろうか、入場券の値段が140円だということに…。実は7月6日に書いた59回目写真投稿に載せた九州新幹線新玉名駅の入場券の値段は160円だったので、統一されていないことが判明…。各鉄道会社が独自に設定しているものと思われる…。

いやはや、かっこよろしいですわ。エアロダイナミクスを考慮してか、ノーズが素晴らしく長い。ピンクのラインがいいアクセントだと思う。
一度は乗ってみたいと思いつつ、再び改札を出て「八甲田牛の牛めし」と「じょっぱり」を買ってホテルへ向かった。


チェックインして、トップ・ギアを見て、初日はこれにて終了。


2日目に続く。乞うご期待。


それでは、また。